20080214

「東京ファイル」をアップしました

「東京ファイル」東京造形大学在学時に高梨豊ゼミの課題として与えられた「東京人」を元に始まっています。いつ提出されたか不明ではありますが、「いまどきの彼女たち」と題された作品(写真整理番号016)には東京ファイルから抽出された女性がメインで写り込んだスナップ写真がセレクトされています。それに書かれた本人によるテーマ解説を以下に引用します。

テーマ解説
今や街中どこでも見かける携帯電話。過去16年間で1千万台だった携帯電話が、昨年1年間だけで簡易型携帯電話(PHS)も含めると1千4百万台も売れ、普及率2割目前という数字を達成し社会現象の域を超えてすでに日常化してしまった感がある。その中のかなりの数が若い女の子達で、高校生、専門学校生、大学生、社会人1年生などといった人の層だ。街中の待合せポイントに行くと必ずといっていいほど、彼女達は携帯電話を持っている。どうしてこんなに受け入れられたか考察すると、「ステータスシンボル」「ファッション」「みんながもっているもしくはみんなと一緒でいたい」……。
 ここ近年の流行物、ポケベル、使い捨てカメラ、携帯電話、プリクラ、テトリスJr、タマゴッチ……みんな彼女達が火付け役なのだ。雑踏の中で響くベルの音と彼女達の会話から「いまの日本を左右できるのは私達なのよ」というメッセージが聞こえてきそうでならない。
──GIRLS OF TODAY──いまどきの彼女たち
内野雅文

「東京ファイル」から「ケータイ」への足掛かりを読み取ることができそうです。
「東京ファイル」は199603のコニカでの個展で結実します。展示された34点の作品は2005ファイルセレクトの34点と同数のため同じものであると考えられますが、展示写真そのものはまだ見つかっていないです。また、Picasaにアップしたものの中には印画紙をそのまま製本した課題提出用のポートフォリオからの複写も1点混ざっていて、プリントの質はよくありません。

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