20080214

ここで一応

ここで一応2005ファイルセレクトの現時点で見つかった写真のアップがすべて終わりましたので、Picasa リンクの一覧をお知らせいたします。
2005ファイルには「A Train Window in Spring」まで掲載されています。
私たちの手元には200804に
ニコンサロンで展示が決まっていた「車窓」(「車窓から」?)の応募用全紙プリントと、インクジェット出力の自家製本2冊があります。
まず、2005ファイル掲載の
「A Train Window in Spring」説明文です。

2005年春、なかなか色付かない近所の桜の木を眺めていた。
毎晩毎晩の天気予報。桜の開花予報や桜前線の様子にそわそわしていた。
もう、待ちきれない。
私は桜を求めて西に向かった。
車窓は次から次へと映し出される映画のスクリーン。
ひとときの駆け抜ける季節を惜しむように眸に焼きつける。

データー
カメラ キヤノン20D
レンズ EF28mmFl,8
mio写真奨励賞2005 審査員特別賞受賞作品(12点)
作品点数12点
mio写真奨励賞2005入賞者作品展 2005年10月22日~2005年11月3日 mioホール

桜をメインに取材をし、セレクトしています。写真現物は見つかっていませんが、
12点のうち2点ニコンのものとかぶっています。mio写真奨励賞応募も12点ですから、同じ写真であると思われます。
2005ファイルに一枚挟まっていたもうひとつの「車窓」の解説があります。これが、何に付随していたものかは不明です。以下

『車窓』

 幼稚園に通っていた幼い子供の頃、何時間電車に乗っても飽きなかった。
電車に乗るときは小さなリュックサックに水筒とお菓子を入れ、靴を脱ぎ座席とは逆向きに座りホッペタを窓にくっつけながら、ただただ車窓から見える外の光景を眺めていた。  電車が鉄橋を渡る時のガタゴトガタゴトという音、踏み切りで待っている人が窓から外を見ている私に気づき手を振ってくれた時は心を弾ませた。

 春、2005年なかなか色付かない近所の桜の木を眺めていた。
毎晩毎晩の天気予報。桜の開花予報や桜前線の様子にそわそわしていた。
もう待ちきれない。私は桜を求めて西へ向かった。

 夏、小学生の頃、夏休みが始まるとイトコ家族が集まって3泊4日の海水浴を毎年いっていた。車窓からは、だんだんと家の数も少なくなり青々した田んぼの稲が見えはじめるといつも行っていた海岸だ。イトコみんなでワイワイ、ガヤガヤ乗る列車はいつもと違って楽しかった。

 秋、あまり人の乗っていないローカル線に乗ってきた。
電車から列車、列車からローカル線
秒から分、分から時間・・・。
ローカル線は、ときを緩やかにさせてくれる。

 旅は人を表現者にさせる。
 車窓は次から次へと映し出される映画のスクリーン・・・。
 日本にはいろんな顔を持つ四季がある。
 ひとときの駆け巡る季節を惜しむように眸に焼きつける。

まだ、冬の取材をしていないのでお見せできませんし具体的な事は言えませんが、冬の四季を意識した作品になると思います。

内野雅文

ここではタイトルが『車窓』です。ギャラリー176のHPにアップしてある「車窓から」のテキストはこれに加筆して冬の説明をしています。
インクジェット出力の自家製本2冊の白いほうをwhite album、黒いほうをblack albumと冗談も交えて呼んでいるのですが、black albumは冬の取材まで済んでいるものでギャラリー176の展示に近かったものであると想像されます。写真から推測しますとwhite albumは「車窓から」の北海道バージョンのようです。というわけで左記の解説文にはもうひとつ別のポートフォリオが付いていたのだと思われます。

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