リピートやらダルセーニョやらをあざとく飛ばしピアノの練習を早々と切り上げようとする息子さんに横槍を入れたとたん、彼は金切り声で発狂しだした。別に責めているわけではないのだが、パブロフの犬のようにピアノや宿題や、折り紙やらに苦言すると発狂し、全身で「言わないで!!」と叫ぶ。「言わないで…(わかっているから)」を言い出したらほっておくしかない。いつもより激しく地団太を踏む彼を近くにあったデジカメでパチリとしたら、今度は「消して!!」とわめきだした。あまりの迫力に自分の行為の大人気さを悔やむばかりか申し訳なくなって「消すよ」と苦笑いで息子の前で写真を消した。これでよかったのだろうか。目の前で消すのは前職の写真屋さんのときの癖なのだろう。すべてにおいて悪い判断であった。消すべきであっただろうか。
ヒョンなきっかけで借りてきた水上勉「父と子」を読みながら思った。
20080527
「父と子」/息子に写真を拒否られる父親
投稿者 佐原宏臣○サハラヒロオミ 時刻: 1:34
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