20080506

メモ


RSSの折れ線グラフで表示されるuchinoWEBの急激なアクセス数の推移に、こんなことに一喜一憂して生きていかなくてはならない世界にくらしている僕や息子たちの人生に、寂しさみたいなものを感じないではない。
昨日、おとといと写真家のI氏の犬吠近くの別宅で潮干狩りに行ってきた。アサリの酒蒸しの創造物からあふれた唾液を喉元に溜め込んで向ったのだが、あいにくのゴールデンウィーク空模様。幾分気温が上がった大潮の時間に浜へと繰り出した。歩いて5分。植生が毎年変化していくのだという、砂ばかりの土地をわずかに覆った草花の細道を、昨日までの夜露をビーサンの指に受けながら進む。心地よい海風を浴びながら人口の防砂林を抜け海の入口に人たちの気配を感じる。
ハマグリであった。長い棒を海に差して砂にもぐった貝を探し当てる。海と砂浜から水蒸気が立ちこめ気圧の谷の直下、立ち込める暗い雲の覆う海に無数の棒を持った漁師の姿が浮かぶ。迂闊であった。塩水を畏れてカメラを持ってこなかった。久しぶりの感覚。塩の干潮。大きいね。
もう、内野の写真は隅っこに置いて、大げさに言ってみれば自分の目で日本を眺めていかなくてはならないな。内野は大げさに眺めていた。結局、身振りなんて関係ないことだったのだけれど。
メモしておかなければならない。
内野の中学時代の同級生の後藤氏によると、北海道での「車窓から」の撮影旅行の際、フォトビューワがたの携帯用ハードディスクを札幌の駅ロッカーで紛失したそうだ。旅の前半のデータをすべて失ったことに大変落ち込んでいたらしい。あわせて、「北へ」にはそのことがあって不満を感じていたらしい。
不思議なものだ。

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